TECCを受験した。/ 我考试了TECC。
中国語の検定試験には、いくつかの種類があって、
なかでもこのTECCは、まだ知られていない方…だと思う。
→公式サイトはコチラ。
おそらく、私は二度と受けることは無いかと思うけど、
念のため詳細を記載しておこうと思う。
●TECCの特徴
中検やHSKと決定的に違うのが、その評価方式。
何級を受ける、と決めて受験するのではなく、1000点満点のスコア表示方式。
そう、英語でいうところのTOEICと同じもんだ。
(もともと中国語のTOEICを目指しているっぽい)
だから、中国語を習い始めて一ヵ月という人でも、
習い続けて1~2年という人でも、同じ種類のテストを受けて
自分の実力の伸びを知ることができる。
そういう意味では、6級に受かると受験が終わってしまう新HSKよりも
ペースメーカーとしてよい活用ができるのかもしれない。
●TECCの問題内容
大きくリスニング問題とリーディング問題に分かれていて、
それぞれ35分(70問)と45分(70問)の合計80分。
(リスニング)
・第1部 基本数量問題 /10問
単位の呼び方に注意。お金(块・毛・分)、分数、時間、長さ、重さ…
・第2部 図画写真問題 /20問
●前半は「図画」で日常に使われる名詞、動詞の知識を問う。
名詞…ホチキス(中国だとステープラー)=订书机、定期券=月票 とかとか。
動詞…アイロンをかける=熨・・、髪をとく=梳头发、ブランコに乗る=打秋千
いずれも中国に長く住んだことがある人には何てことない問題だろうけど、
意識して勉強しないとなかなか難しい。ブランコとかこの歳になるとなかなか乗らないし。
●後半は「写真」で難易度アップ。そもそも写真が中国らしく、不鮮明。
当たり前だけど、問題を聴く前に写真をよく見て回答を想像すること。
・第3部 会話形成問題 /20問
甲乙2人の会話があって、それに続く言葉を選ぶ。
これは簡単。だって甲乙2人の前段の会話が載っているんだもの!
・第4部 会話散文問題 /20問
会話or散文を聴いて適切なものを選ぶ。会話の方はまだ解きやすいが、
車内放送、ニュース、天気予報等は聞き慣れていないと難しい。
(逆に言うと、過去問等でコツさえつかめてしまえば簡単なのかも)
(リーディング)
・第5部 語順問題 /10問
副詞・前置詞・助動詞の語順原則を知っていれば解ける。この10問は落とせない。
・第6部 補充問題 /20問
文中の( )内に挿入する語句を選ぶ問題。語彙量が試されている。
後半の文章編になると難しくなり、勘に頼るしかない。特に四字成語が難しい…。
・第7部 語釈問題 /20問
中国語学習でひとつのポイントと言われている類義語をいかに正しく
幅広く押さえているかが鍵。
・第8部 読解問題 /20問
手紙、宣伝、エッセイ(食べ物や歴史の話が多い)などの長文を読み、適切な答えを選ぶ。
ここでもTOEICと解き方の鉄則は変わらず、まず問題を読むこと。
中国語らしい!と思ったのは、読解問題の一つに必ず「开玩笑(冗談話)」、
あるいは「讽刺(皮肉)」があること。やけにシンプルな対話だな~と思ったら、
間違いなくどちらかの意味があるので、結末を注意して読むこと。
●TECCの難易度 ←英語もできない人間の主観です。
まだ始まったばかりの試験ということもあるかもしれないが、
英語のTOEICよりは、はっきり言って易しい。もっと言うと、
「日本人による日本人のための中国語検定」っていう気がする。
その理由は、、
・問題文、説明文が日本語で書かれている。
→TOEICはそれ自体も英語だから問題を読み解く力も要求される。
・中国国内における知名度がほとんどない。
→北京で「TECCって知ってる?」って聞いてみたけれど、
ほとんどの先生は知らず。やっぱりHSKが王道。
・長文読解問題が、それほど長文じゃない。
→私の英語能力がダメダメなこともあるけれど、TOEICの長文読解って
本当に長くてわからない単語が多くて、「TOEICのための勉強」をしないと
解けなくて、結局全部終わらない。(わからない単語を読み飛ばす能力、が必要。)
でも、こちらの長文はそんなにいうほど「長文」じゃない。
(漢字だから長文に見えないだけかもしれないけど)
・・・冷静に読むとだいぶ偉そうな記述になっていますが、
私のTECCのスコアが高いというわけではありませんので、あしからず。
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日本大好きだけど、中国に関する仕事中。
しかしわからないことだらけ。
怎么办呢~。
興味:フーデニング/macrobiotic/ヨガ/マラソン/登山/写真/着物/中国事情/